ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
新約聖書ローマの信徒への手紙8章28節に、次のような言葉があります。「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」神様を信じて歩むなら、神様がすべての出来事を益にしてくださるということです。
これを読むと、旧約聖書創世記37章以下にある、ヨセフのことを思い出します。ヨセフは、子供のころ、少し生意気なところがあって、兄たちから疎まれ、ついには奴隷としてエジプトに売られてしまいます。役人のところで、奴隷として働くことになりました。真面目に忠実に働いたので、主人から信頼されるようになります。
ところが、主人の妻の策略で、無実なのに、監獄に入れられてしまうのです。そこで、宮廷の役人と知り合い、無実が晴れるかと思いきや、宮廷の役人は、ヨセフのことを忘れてしまいます。それでも、決して、自暴自棄になることはありませんでした。さらに2年たって、ようやく疑いが晴れ、その後、不思議な導きで、エジプトで王に次ぐ地位を得ます。実はそのことが、やがて、家族を飢饉から救うことにつながるのです。
これほど波乱万丈の生涯も、珍しいと思います。ヨセフは、自分をエジプトに売った兄たちに言います。「今は、わたしをここへ売ったことを悔やんだり、責め合ったりする必要はありません。命を救うために、神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのです。」(創世記45:5)
神様を信じるなら万事が益となる、そのことを信じていきませんか。