ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストは、ご自分の言葉を聞いてそれを実行する人を、「岩の上の家」に例えました。反対に、キリストの言葉を聞くだけでそれを行わない人を、砂の上に建てられた家だとおっしゃいます。
どちらも、普段何も起こらなければ、問題のない家です。しかし、大雨が降り、洪水が押し寄せるときに違いが明らかとなります。砂の上の家は濁流に押し流され、岩の上の家は土台の上に固く建ち続けます。
イエス・キリストは、「聞くこと」と「聞いて行うこと」との大きな違いを問題とされています。確かに、聞かないよりは聞いた方がましかもしれません。しかし、ここで問題となっているのは、「聞かない人」のことではありません。「聞いてもそれを行わない人」のことです。行う前に、できない言い訳を考えて、結局は聞いたことを実行しない人です。
大切なのは、自分の力の足りなさ、意志の弱さを知って、その上で、神に助けを求め、キリストの言葉に従って、一歩を踏み出すことです。その積み重ねが、岩の上に家を建てた人のように、堅固な人生を歩み続けることができるのです。
きょうのみ言葉「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。」マタイによる福音書7章24節