おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
今日も、聖書の言葉に聞きたいと思います。
聖書には、次のような詩人の言葉があります。「見よ、イスラエルを見守る方は まどろむことなく、眠ることもない。主はあなたを見守る方 あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。」(詩編121:4-5)
これは、これから長い旅に出ようとしている信仰者の言葉のようです。「イスラエル」とは、神を信じる人のこと。詩人は、聖書の舞台パレスチナの厳しい岩山を旅する前に、「神様が眠ることなく、わたしを見守ってくださる」と信仰を告白しているのです。
「見守る」というと、ただ天国から見下ろしている、というイメージがあるかもしれません。確かに、神様は、天国から私たちを見守っていてくださいます。しかし、それだけではありません。詩人は、「あなたを覆う陰、あなたの右にいます方」と語ります。覆う陰とは、私たちが太陽の下を歩くとき、誰かが隣にいてできるものです。つまり、詩人は、神様は目に見えないけれども、いつも覆う陰のように、隣にいてくださるお方。私たちの右にいて、共に歩みながら、私たちを守ってくださるお方である、と語っているのです。
私たちは、人生の中で、厳しい岩山のような旅路を、孤独に歩まなくてはいけないことがあるかもしれません。一人で問題に立ち向かい、誰の助けも得られないと思うことがあるかもしれません。しかし、そのような時に、神様は、私たちの隣にいて、私たちと共に歩んでくださっているのです。その神様が、今日もあなたを守り、助けを備えていてくださいます。