おはようございます。日本キリスト改革派の東仙台教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
「キリスト教というのは、西洋の宗教ですね」と言われることがあります。しかし、キリストが働いた地域は、アジアとヨーロッパとアフリカが接する所で、厳密にはアジアです。
そして、それ以上に大事なことに、世界の多くの国々と同じように、日本も、キリスト教に由来するシステムを当たり前のように導入し、そのシステムを前提にしています。「資本主義」というシステムは、キリスト教に由来します。資本主義以前の時代には、仕事をして、必要以上にお金が入ることがあっても、そのお金はパーッと使ってしまうのが常でした。
しかし、神が自分をその仕事に召してくださっていると考えるのが、聖書の信仰です。どんな人のどんな仕事も、神の仕事です。余ったお金をパーッと使ってしまうわけにはいきません。そのようなお金を自分の事業に投資して、神の仕事を大きくするのです。これが、資本主義がそれ以前のシステムと根本的に違っている点です。
仏教もイスラム教も、資本主義を作り出すことはありませんでした。資本主義は、キリスト教の文化圏で発生し、世界中に広まったものです。それを、西洋のシステムだと言う必要はないでしょう。神は今日も、あなたを神の務めに召しておられます。