おはようございます。日本キリスト改革派の東仙台教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
「キリスト教というのは、西洋の宗教ですね」と言われることがあります。そのように言う人は、キリスト教が外来のものであり、日本にはまだまだ馴染んでいないという感覚を持っているのでしょう。
確かに、キリスト教は西洋を経由して日本に入ってきたとは言えますが、キリストが働いた地域は、アジアとヨーロッパとアフリカが接する所で、厳密にはアジアです。そして、それ以上に大事なことに、世界の多くの国々と同じように、日本も、キリスト教に由来するシステムを当たり前のように導入し、そのシステムを前提にしています。
「民主主義」というシステムは、キリスト教に由来します。私たち一人一人はこんなにも違うのに、平等に一人一票というのは、人間が神の前に平等であるという信仰がなければ、できることではありません。仏教もイスラム教も、民主主義を作り出すことはありませんでした。
民主主義は、キリスト教の文化圏で発生し、世界中に広まったものです。それを、西洋のシステムだと言う必要はないでしょう。人が神の前に平等であるということは、神の御心で、日本にもそれが実現しているのです。