東北あさのことば 2023年4月1日(土)放送  東北あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

風間義信(仙台教会牧師)

風間義信(仙台教会牧師)

メッセージ: 一番大切な一週間



 おはようございます。今月この番組を担当します、仙台教会の風間義信です。どうぞよろしくお願いします。
 4月を迎え、今日から新年度という方もおられるかと思います。実は、明日からの一週間は、キリスト教会にとって、一年の中で最も大切な一週間となります。それは、「受難週」と呼ばれますが、難しい、困難などの「難を受ける」と書きます。難しそうな、また、あまり聞きたくないような響きがしますが、どういうことでしょうか。

 イエス・キリストの地上における生涯は、32、3年ほどでしたが、その最後は、十字架につけられてしまいました。これは、人々の前で惨めな姿をさらし、激しい痛みと苦しみの中で亡くなっていくという、最も厳しい死刑と言えます。それに値する悪いことをしたから、ということで受けるものですが、果たして、それだけのことをしてしまったのでしょうか。そうであれば、仕方ありません。

 けれども、キリストには何一つ、そのようなことはありませんでした。罪は犯されなかった生涯を過ごされました。それでも、完璧で近寄りがたいのではなく、「わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、…あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われた」(ヘブライ4:15)方であり、私たちの罪を、弱さを、その身に負ってくださいました。それが、十字架の苦しみです。

 その苦しみが、この私の為であったことを深く覚えるのが、この一週間です。明日からの一日一日が、あなたにとっても、この大切な一週間として与えられることを感謝してまいりましょう。

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