おはようございます。土曜日の朝のひとときをいかがお過ごしでしょうか。
新約聖書の舞台になったのは、今から約2千年前のギリシア・ローマの社会です。当時の信仰者たちは、人々から好感を寄せられていました。それは、彼らが、人々に愛のわざを施したためです。彼らは、自分たちのことは後回しにして、人々に愛のわざを行いました。
聖書に、「あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。」フィリピの信徒への手紙4章5節、という御言葉が記されています。「広い心」というのは、自分の主義や信念にとらわれずに、人のためによいと思ったことを実行することです。イエス・キリストは、神と等しい者であることに固執しようとはなさいませんでした。わたしたちを救うことを切に願って、人となられたのです。
わたしたちは、自分の考えに固執してしまうことがあります。さらに、神を閉め出して、自分の生き方を押し通そうとします。そのために、周囲の人々との間に軋轢が生じて、行き詰まってしまうのです。
しかし、わたしたちの人生を本当に支配され、導いてくださるのは、主なる神です。このお方のご支配に、わたしたちが自分の人生を委ねる時に、わたしたちは、「広い心」を持つことができるようになるのです。