おはようございます。土曜日の朝のひとときをいかがお過ごしでしょうか。
これまでの人生を振り返ってみる時、わたしたちは、いくつかの喜ばしい経験を思い起こします。その反面に、苦い思いと共に、挫折や失敗の記憶が蘇ってきます。そのような時、わたしたちの脳裏に、「もう一度やり直すことができたなら」という思いがよぎります。
聖書の中に、次のような御言葉があります。「あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。」フィリピの信徒への手紙2章13節。神が、御心にかなう願いを起こしてくださいます。さらに、神が、わたしたちの内に働いて、わたしたちの救いを達成してくださるのです。ちなみに、「働いて」と訳されている元の言葉は、ギリシア語のエネルゲオーです。この言葉から、エネルギーという言葉は派生したと言われています。
わたしたちに求められているのは、この神の働きにお従いすることです。人生をやり直すことではなく、神に従順になることです。
神は、わたしたちの心に願いを起こされて、さらに、わたしたちが救いを達成するまで、わたしたちに働きかけてくださいます。わたしたちは、自分ひとりで救いを達成するのではありません。このような神の救いの働きに与るところに、信じる者の幸いがあります。