いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
イエス様は、おとめマリアからお生まれになり、この世界に遣わされました。世界を造られた言であり、神であられるイエス様が、人としてお生まれになって30数年の生涯を辿られます。
そのイエス様の誕生のために、神様は、マリアを選ばれました。彼女が、ダビデ王家のヨセフのいいなづけであったからです。そして、天使を遣わしてそのことを知らせます。天使が現れただけでも大変なことであり、腰を抜かすような出来事です。ですから、マリアも戸惑いましたが、むしろ彼女は、天使の言葉に戸惑いました。
そして、天使から、聖霊によって神の子を身ごもることが告げられますが、まだ夫との生活を始めていない彼女にとって、妊娠は大問題でした。それは、不倫を行ったか、事故にあったかを意味したからです。ですから、男の人を知らない自分はそのようなことは起こらない、と語ります。しかし、天使は、「神にできないことは何一つない。」(ルカ1:37)と語り、マリアを励まします。
確かに、世界を造られたほどの神様には、不可能なことはありません。それはそうですが、皆さんならどう答えるでしょうか。マリアは、この言葉を聞いて、天使の知らせを素直に受け入れました。当時のマリアは、恐らく12歳から14歳位の少女であっただろうと言われています。そのおとめが、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」(ルカ1:38)と語りました。
はしためという言葉は、奴隷という言葉です。主に仕える僕です。主のご計画をわたしを用いて果してください、と彼女は告白しました。一人の少女の素直な信仰を用いて、神様は、救いの計画を実現してくださったのです。こうして、クリスマスに、イエス様が来られたのです。