ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
聖書には、マルタとマリアという性格が対照的な二人の姉妹が登場します。姉のマルタは、活動的で世話好き女性です。それに対して、妹のマリアの方は、どちらかと言うといつも物思いにふけるような静かな女性でした。
実はこの二人には、もう一人ラザロと言う弟がいました。ところが、このラザロが病気となり、看病の甲斐もなく死んでしまうという出来事が起こります。そして、イエスさまが二人の姉妹が住む村に来たときには、既にラザロの遺体は、墓に葬られていたのです。
どうも姉のマルタは、自分の気持ちをそのまま口にするようなタイプの人だったようです。だから、イエスさまが遅れて彼女たちの住む村にやって来た時に、まっ先にイエスさまのとこにかけつけて、「あなたがいたなら、弟は死ななかったはずです」と抗議のような声をあげたのです。
しかし、イエスさまは、このマルタに「わたしは復活であり、命である」という言葉を語られました。マルタは短気で思ったことをすぐ口にする女性でしたが、このマルタがいたからこそ、イエスさまの本当の姿が明らかになったのです。このように、イエスさまは、私たちの持つ性格の欠点さえもそのまま用いてくださる方なのです。さて、イエスさまは、あなたの性格をどのように用いてくださるでしょうか。
イエス・キリストの言葉「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」ヨハネによる福音書11章25節から26節です。