あさのことば 2022年7月28日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

メッセージ: 夜の闇を携えて



 おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。今日も聖書の言葉に聞きたいと思います。
 ある夜、イエス・キリストのもとに、ニコデモという人が訪ねてきました。ニコデモは、人々から、「聖書の先生」と呼ばれる、今で言う教会の牧師のような人でした。また、彼は、ユダヤの国で71人しか選ばれない最高議会のメンバーでもありました。さらに、彼は、お金持ちでもありました。

 傍から見たら、人も羨むような成功者であり、聖書のこともよく知っていて、「あの人は誰よりも神に祝福されている」、そう思われた人であったのだと思います。

 しかし、当の本人は、「神は自分と共におられない」という悩みを抱えて、ある夜、イエス様のもとに相談に来たのです。この夜の訪問は、ニコデモの心の中にある夜の闇を、象徴的に表していると思います。彼は、誰にも相談できない夜の闇を抱えて、イエス様のもとに助けを求めて来たのです。(ヨハネ3:1-2参照)

 私たちも、心の内に、誰にも言えない夜の闇を抱えていることがあるかもしれません。誰にも相談できない夜の闇を携えて、「神は自分とは共におられない」、そう思いながら、人生の旅路を歩むことがあるかもしれません。

 しかし、イエス様は、私たちが夜の闇を携えて、ありのままの姿で近づくことのできるお方です。「こんなところには神はおられない」と思う私たちの暗闇の中に、神が共におられるために、私たちのもとへと来てくださったお方です。そのイエス様は、今日、あなたが相談に来ることを待っておられます。

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