佐野直史（銚子栄光教会牧師）

メッセージ： すべての人の祈りの家

　おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。今日も聖書の言葉に聞きたいと思います。
　ある時、イエス・キリストは、当時、礼拝が行われていたエルサレム神殿に行かれました。その時、神殿では、「過越祭」と呼ばれるお祭りが近づいており、全国各地から巡礼に来ていた人たちで溢れかえっていました。

　イエス様は、神殿の境内に入られると、そこで商売をしていた人たちを皆追い出し、その台や腰掛けを倒され、驚くばかりの怒りをあらわになさいました。いつもは優しいイエス様ですが、どうしてこれほどまでにお怒りになったのでしょうか。

　イエス様は、その時、「わたしの家は、すべての民の祈りの家と呼ばれる。」（イザヤ56:7）という御言葉を語られました。実は、当時のユダヤ人たちが商売をしていた場所は、「異邦人の庭」と呼ばれる、外国人が礼拝できる唯一の場だったのです。すべての人の祈りの家、礼拝の場である神殿なのに、彼らは、そこで商売を行っていた。そして、異邦人の礼拝を軽んじ、その祈りの邪魔をしていた。それゆえに、イエス様は、彼らに憤られたのでした。（マタイ21:12-17参照）

　このお話が物語るように、礼拝の場であるキリスト教会は、すべての人に開かれた空間です。教会は、何か特別な資格がないと入れない場所ではありません。クリスチャンであろうとなかろうと、大人であろうと子どもであろうと、神様は、ご自身のもとに来て、礼拝をささげる人を喜んでくださり、豊かな恵みと祝福を与えてくださるお方です。今日は日曜日、ぜひ、あなたもお近くの教会に足を運んでみてください。