皆さんいかがお過ごしですか。湘南恩寵教会の坂井です。
今はとても闇が濃い時代ですけれど、皆さんの魂が守られますようにと祈っています。今、暗闇しか見えない方もおられるかもしれません。実は聖書にも、暗闇の中で喘ぎ、もがき、戦い、生き悩んだ人たちの、祈りと苦悩が刻まれています。そして、そこに注がれた救いの光もまた、証しされています。
今日は、荒れ野の預言者エリヤのことを紹介いたします。エリヤの時代、アハブという王と、その悪名高き妻イゼベルによってもたらされました偶像崇拝によって、人々の心が乱されました。まことの神を信じる者たちが、次々に迫害され殺されていく中で、エリヤは一人立ち向かい、イスラエルの神である主に従えと叫びます。
しかし悲しいかな、王女イゼベルは回心することなく、怒りを燃やしてエリヤを追います。24時間以内に殺せとの命令が出ます。エリヤはただ逃げるしかありませんでした。そして、その逃亡の旅に疲れ果ててしまって、ユダの荒れ野に分け入って、死を願います。「主よ、もう十分です。わたしの命を取ってください。」(列王記上19:4)と願います。
もうここで死なせてくださいと願っているのです。もうこれ以上無理です。一生懸命戦ってきたけど、もうどうしたらいいか分からない。私はそんなに強くない。こんな試練には耐えられない、もう人生をやめさせてくださいと訴えている。エリヤの人生において最も暗い絶望の時です。
皆さんも、こんなことを思ってしまうことがあるかもしれない。神は、そういう人間の弱さを慈しみ深く見つめていてくださいます。そして神は、エリヤにやさしく触れ、休ませ、力づけ、旅を続ける勇気を与えてくださったと、書かれているのです。