いかがお過ごしですか。羽生栄光教会の村田寿和です。
新約聖書 ペトロの手紙一 第4章19節に、こう記されています。「神の御心によって苦しみを受ける人は、善い行いをし続けて、真実であられる創造主に自分の魂をゆだねなさい。」
この手紙の宛先である小アジアの人たちは、イエス・キリストを信じるがゆえに、周りの人々から悪口を言われるなど苦しみを受けていました。ペトロは、イエス・キリストの名のために受ける苦しみを、神の御心による苦しみと言います。苦しみには、神の御心によって受ける苦しみがあるのです。
そのような苦しみを受けるとき、私たちは、苦しみの原因となっているものから距離を置きたくなります。イエス・キリストの名のために苦しむならば、イエス・キリストへの信仰を捨ててしまおうかと考えるかも知れません。しかし、ペトロは、イエス・キリストを信じ続けるように、そして、創造主である神様に、自分の魂を委ねなさいと言うのです。
主イエス・キリストも、神の御心によって苦しみを受け、善い行いをし続けて、創造主である神様に、自分の魂を委ねられました。イエス様は、十字架のうえで、「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」(ルカ23:46)と言われて、霊を神様にお渡しになったのです。そのイエス様と同じ心構えで生きることが、私たちに求められているのです(1ペトロ4:1参照)。