あさのことば 2022年5月18日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: 目を開くイエス様



 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 人々が、イエス様のもとに、一人の盲人を連れて来たときのことです。イエス様は、盲人の手を取って、村の外に連れ出し、その目に唾をつけ、両手をその人の上に置いて、「何か見えるか」と尋ねました。盲人は、少しずつ見えるようになりました。そこでイエス様は、「もう一度両手をその目に当てられると、よく見えてきていやされ、何でもはっきり見えるように」なりました。イエス様が、奇跡の業をされました。この力ある業によって、イエス様は、ご自身が神の子であられることを示されました。(マルコ8:22-25)

 ここには、盲人がイエス様を求めた、とは記されていませんし、盲人の願いも、彼の信仰も記されていません。恐らく、人々が彼を助けるために連れてきたのでしょう。強いて言えば、人々に、イエス様なら癒していただける、との信仰がありました。ただそれも、明確には記されてはいません。

 イエス様は、彼の目を癒されました。ここには、イエス様の一方的な愛の働きがあります。目が開かれて、彼がその後どうなったのかについて、聖書は沈黙しています。恐らく、イエス様の力ある業を体験したことを、語り続けたことでしょう。

 今わたしたちは、イエス様を直接肉眼で見ることはできません。イエス様は、既に天にお帰りになりました。しかし、後の教会の人々は、イエス様を見ないでも信じました。わたしもそうです。「あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛し、今見なくても信じており、言葉では言い尽くせないすばらしい喜びに満ちあふれています」(1ペトロ1:8)と聖書に記されています。イエス様が、わたしたちの心の目を開いてくださったからです。

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