ご機嫌いかがですか、湘南恩寵教会の坂井です。今週は詩編の祈りに心を合わせて、皆さんといっしょにお祈りをささげてきています。今日は詩編の58編です。
この詩編は聴くに堪えないような激しい言葉遣いで、悪しき権力者を攻撃しています。「不正に満ちた心」で、貧しい者の叫びに耳をとめない権力者たちです。それは蛇使いの命令も聞かない「耳の聞こえないコブラ」のようだと揶揄されます。そして、「水のように捨てられ、流れ去るがいい」「なめくじのように溶けて、太陽を仰ぐことのない流産の子となるがよい」「生きながら、怒りの炎に巻き込まれるがよい」と、彼らの滅びを願う圧倒的な言葉が続きます。
耳を疑うような、激しい言葉遣いです。でもそれは、抑圧され、虐げられた小さな者たち、貧しい者たちの声を代弁する怒りの声です。今も、このような声を発せずにはおられない人々が世界中にいます。この詩編は最後、「…神はいます。神はこの地を裁かれる」(詩編58:12)と結ばれます。悪を悪とする正義の神は確かに生きておられ、ふさわしい秩序を回復してくださると信じているのです。
私たちも、その信仰をもって、共に祈りましょう。
主よ、あなたは生きておられます。どうか苦しむ者たちの叫びに応え、悪しき者たちを打ち破り、病んでしまっている国々に愛と平和の支配をもたらしてください。主よ、あなたの御国が来ますように。御心が天になるごとく、この地上世界にもなりますように。