ご機嫌いかがですか、湘南恩寵教会の坂井です。私の当番の時は、「詩編の祈りに心を合わせて」というシリーズでお送りしていますが、残念ながら今週の詩編はあまり新年にふさわしいという感じではないですね。今日は詩編56編です。
この詩編は涙の歌です。多くの敵に囲まれ、踏みにじられて、苦境に陥っているダビデがうめくように歌っています。でも、彼はその極限の状況の中で、神により頼みます。「恐れをいだくとき、わたしはあなたに依り頼みます。神の御言葉を賛美します。神に依り頼めば恐れはありません。肉にすぎない者がわたしに何をなしえましょう。」(詩編56:4-5)と歌っています。
人間を恐れることはありません。「体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな」と、イエス様も仰いました(マタイ10:28参照)。でも、恐れから完全に自由になれる人というのもいません。「恐れ」は必ずあります。しかしその圧倒的な「恐れ」の中でこそ、神に依り頼むということの真実をも知ることができるのです。
共に祈りましょう。
神よ、今苦しむ者たちを憐れんでください。人間を恐れる者たちを憐れんでくださり、あなたが彼らのよりどころとなってください。あなたに依り頼めば恐れはありません。人間がわたしに何をなしえましょう。私は信じます。あなたは死からわたしの魂を救い、突き落とされようとしたわたしの足を救い、命の光の中に、神の御前を歩かせてくださいます。主よ、この一年を大いなるあなたの御手に委ねます。