仙台カナン教会の今井献です。
今月は、マルコ福音書1章からキリストの救いを考えています。
1章14節、15節に次のように記されています。「ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、『時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい』と言われた。」
「時は満ち」とは、神の定めた時が来た、という意味です。神の国の「国」という言葉ですが、ギリシア語では「支配」という言葉です。支配とは、支配者と支配される者の両方がいて成り立ちます。今年2月の軍事侵攻以来、ロシアがウクライナを力・武力によって支配しようとしていますが、ウクライナが屈服しない限り、プーチンの支配はウクライナには実現しません。俺が支配すると宣言しても、誰も従わなければそれまでであり、ただの妄想です。
神の国における支配者とは、イエス・キリストです。それゆえ、ご自分を世にあらわした時、「神の国は近づいた」と宣言することができました。では、どのようにして従う者を集めたのでしょうか。その方法は、十字架の死と復活です。
イエスのもとにある永遠の命にあずかっているわたしたちは、キリストを礼拝するため、週ごとに教会に集まり、喜びと感謝をもって、キリストにひざまずいています。この礼拝は、わたしたちがキリストの支配、すなわち、神の国の中にいることの確かな保証です。