仙台カナン教会の今井献です。
今月は、マルコ福音書の1章からキリストの救いを考えたいと思います。
9節以下に、次のように記されています。「そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。すると、『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』という声が、天から聞こえた。」(マルコ1:9-11)
「天が裂けて」とおもしろい表現があります。天とは、空のことではありません。聖書では、天とは神のおられるところ、神のみ座であり、ときには、神ご自身を天ということもあります。その天が裂けたとは、神の奥義が開かれたということです。
『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』とは、厳かな神の声です。イエスにおいて神の愛があらわれていること、神のお考え、心の内がイエスにおいてあらわれていることの宣言です。イエスの教え、行い、十字架の死と復活、何よりイエスご自身が神の心そのものです。
イエスを主と信じることで、決して見ることのできない天上のこと、すなわち、神の心、神の奥義をのぞき込むことができます。どうか、イエスにおいて天が開かれていることを知ってください。