おはようございます。坂戸教会の酒井啓介です。
皆さんは、何もかも失った、というような経験をしたことはあるでしょうか。神は、何かも失った人を特別な目的で用いてくださいます。
聖書には、ナオミという女性についての記録があります(ルツ記参照)。彼女は夫と2人の若い息子たちと共に、家族で新しい土地で新しい生活をし始めました。しかし期待とはうらはらに、夫は死んでしまいました。息子たちは結婚をしましたが、子供が与えられないまま、今度はその息子たちが2人とも死んでしまいました。ナオミは悲しみの中で2人のお嫁さんたちに、もう自由になって故郷に帰りなさい、と勧めます。こうしてナオミは、もう自分はたった一人、すべてを失い、人生が0(ゼロ)になる思いをしたのです。
この時、死んだ息子のお嫁さんでルツという名の人は、故郷に帰りません。むしろ、ナオミと一緒にいる決意をして、ナオミを励まして「一緒に神の祝福を信じましょう、私も一緒について行きます。」と言いました。ナオミは信仰を持ち始めた一人のお嫁さん、ルツに支えられて、希望を持ち続けます。
やがて、神はこのナオミを祝福します。ナオミは喜びに、笑顔に満ちあふれます。神のもとに来るものを、神は見放しません。神は御自分の力を表わすために、あなたがすべて失っても、あなたが0になってしまっても、神は祝福に変え、あなたの涙を笑顔に変える圧倒的な力を持ちます。キリストはあなたにこう教えます。「今、泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる。」(ルカ6:21)