いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
イエス様が死から復活されたときのことです。弟子たちの隠れていた家にイエス様が現れて真ん中に立ち「あなたがたに平和があるように」(ルカ24:36)と言われました。弟子たちは「恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。」とルカによる福音書(24:37)に記されています。弟子たちは復活されたイエス様を見ましたが、理解できませんでした。弟子たちは見ていても、信じられませんでした。亡霊だと思ったというのは正直な感想でしょう。
復活はそれほどに人間の思いを超えた出来事でありました。そこでイエス様は手と足を見せて、触って、見なさい、と語りかけ、「亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」(ルカ24:39)と語り、肉体の復活であることを示されました。
さらに弟子たちが「喜びのあまりまだ信じられず、不思議がっているので」(ルカ24:41)何か食べ物があるかと尋ね、焼いた魚をひと切れ差し出すと、イエス様はそれを取って弟子たちの前で食べて見せました。確かに亡霊であれば魚を食べることもできないでしょう。イエス様の復活は、弟子たちにとりまして不思議な出来事であったわけです。
けれども彼らにはイエス様との再会の大きな喜びがありました。そしてイエス様はさらに聖書を悟らせるために、弟子たちの心の目を開かれました。こうして心の目が開かれて、弟子たちの認識は確かなものとされました。イエス様は今もわたしたちに聖書を通して語りかけ、イエス様の復活が死に対する勝利であり、永遠の命の力を示すものであることを教えてくださいます。心の目は、イエス様によって今も開かれます。その時に、わたしたちも信仰によってイエス様の復活を理解し、わたしたちの復活を信じることができるようになります。