どうも、みなさん、ごきげんいかがですか。綱島教会牧師の小宮山裕一です。
聖書にはたくさんの人物が登場します。その中でも特に、魅力的な人物を紹介します。
今日はヨセフです。ヨセフという人は聖書にたくさんでてきますが、今回紹介するのはアリマタヤのヨセフと呼ばれる人物です。イエス・キリストが私たちの罪のために十字架におかかりになったとき、このヨセフはキリストの亡骸を引き取りました。彼はイエス・キリストが私の救い主であり、まことの神であることを信じていました。キリストへの尊敬と愛から、なんとかして亡骸を丁重に葬りたいと願ったのでしょう。
しかしながら、キリストを十字架にかけて殺した人々からすればキリストは危険人物です。その危険人物の亡骸を引き取りに来る。これはとても勇気がいることです。自分もその一人だと思われても仕方ありません。しかしヨセフはこうした危険も承知の上で、キリストの亡骸を引き取ります。そして、丁寧に葬りました。
興味深いのは、この葬りを聖書が丁寧に記しているということです。ヨセフはまさか自分の行いが聖書に記され、後の世の人々に自分の行動が知れ渡るなど思ってもいなかったでしょう。しかし、この葬りがなされた後、イエス・キリストは死からよみがえられたと聖書は記します。ヨセフの葬りはキリストの復活という大いなる神の業の一部なのです。(以上、ヨハネ19:38-42参照)
ヨセフの何気ない勇気。その勇気が神の御計画の中で用いられた。これもまた神を信じるものが味わう喜びです。