おはようございます。ごきげんいかがでしょうか。大宮教会牧師の辻幸宏です。
旧約聖書の言葉に『目には目を、歯には歯を』があります(出エジプト21:24、レビ24:30、申命記19:21)。しかし新約聖書において、イエスさまはこのように語られます。「悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。…求める者には与えなさい。」(マタイ5:39、42)
「取られたら、取り返す」ことが当たり前で、イエスさまが語られることはおかしいと思うかも知れません。私自身、大切にしているものが盗まれたとすれば、憤るかと思います。ではなぜイエスさまは「求める者には与えなさい」とお語りになるのでしょうか。
イエスさまは、社会における悪や不正を野放しにしておいて良いと、語られているわけではありません。イエスさまご自身も不正な虐げに対しては抗議します(ヨハネ18:23)。つまりイエスさまは、復讐をしないように、仕返しを求めないようにと語ります。際限なく罪が繰り返されるからです。そして罪を犯した人を憐れみ、赦すことを求めます。
神さまはあなたのことをすべて知っておられます。そして、必要なものはすべてお与えくださいます。あなたが人の罪をも赦すことを神さまは喜んでくださり、あなたに必要なものはすべてお与えくださいます。