いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
キリストはしばしばたとえ話をなさいました。その理由についてキリストは、弟子たち以外の人たちに天の国の秘密を隠しておくためである、と語っています。
しかし、キリストのたとえ話は、そんなに理解が難しいものでしょうか。種まきをする。種が芽を出し、成長するのに良い土地にも、悪い土地にも種が落ちる。良い土地に落ちた種はたくさんの実を結ぶ。そして最後に「耳のある者は聞きなさい。」(マタイ13:9)と言ったら、このたとえ話は、言葉を聞いて受け入れる、ということをたとえたのだと分かるわけです。
ただ、キリストの弟子たちは「天の国の秘密を悟ることが許されている」立場です。ということは、弟子たちはたとえ話の中の「良い土地」なのです。他の人々はこのたとえ話を聞いた時、自分はしっかり話を聞いて、良い土地になろうと思ったことでしょう。しかし、弟子たちはもうすでに良い実を結ぶ良い土地なのです。(以上マタイ13:1-23参照)
弟子たちと他の人々は何が違うでしょうか。キリストが弟子たちに声をかけてくださって、弟子たちは弟子になりました。そして私たちも、大勢の人たちが聞くことができなかった言葉、弟子たちに対してだけ語られた言葉を聞いているのです。良い実を結びましょう。キリストが私たちのことを、良い土地だとおっしゃってくださっているのです。