三川共基（松戸小金原教会牧師）

メッセージ： 本当に大切なことはたったひとつです

　おはようございます。松戸小金原教会の三川です。
　「苦しい時の神頼み」ということわざがあります。私たちは自分の手に負えないことがあると、人知を超える存在に真剣な祈りをすることがあります。あなたは、どんな人知を超える存在に祈りをしたことがありますか？

　聖書にも、やはり「苦しい時の神頼み」をしている人たちが登場します。古代イスラエルの人々です。イスラエルの人々は、現代でいうパレスチナ地方に住んでいました。その土地はとても住みやすく、食べ物も豊かに実るところでした。そのため、いつもあらゆる敵がその土地を奪おうとしていました。イスラエルの人々は、自分たちの生活がどんな敵からも守られることを願って、たくさんの神々に神頼みをしていました。けれども、いくら願っても彼らの心に安心は生まれません。

　神の声を聞き、その声を語る人であったサムエルは、そのイスラエルの人々にひとつのアドバイスを送ります。あれやこれや、本当に存在するかも分からない神々に願うのではなく、ただおひとり本当に存在する聖書の神に祈るようにと。イスラエルの人々は、助言に従って、聖書の神にのみ祈りました。するとその時、敵であったペリシテ人が彼らを襲ってきましたが、不思議なことに天から雷が落ち、敵は散り散りに逃げていきました。ただおひとりの神に祈ったイスラエルの人々が勝利をしたのです。（以上サムエル上7:3-10参照）

　本当に大切なことはたったひとつです。あれこれに手を出し心を向けずとも、ただおひとりの神に心を向けるところから、きっとあなたも安心をいただけるでしょう。それがこの私の信じる、聖書の神であってほしいと願います。