ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
あなたは「自分はこんなに頑張っているのに、なぜ誰もほめてくれないのか。」と思ったことはありませんか。そんな不満を持っていると、自分が一生懸命やっているのに同じようにしない人を見ると「自分は損をしている」と思ってしまうことがあります。
聖書に登場するマルタという女性もそのような思いを持っていました。働き者のマルタはある日、イエスさまを自分の家にお招きして、たくさんの料理を作っておもてなしをしようとしました。最初は喜んで働いていたマルタでしたが、自分の妹のマリアが手伝いもしないで、イエスさまのお話を聞いている姿に気づき、腹を立て始めました。そして怒りで心がいっぱいになったマルタは、最後にはイエスさまにまで文句を言い始めたのです。
いったいどこでマルタは間違ってしまったのでしょうか。マルタが一生懸命にイエスさまのために働いたことは決して間違いではありませんでした。きっとイエスさまはマルタが準備したご馳走を喜んで食べてくださったはずです。ところがマルタはいつのまにか、自分がイエスさまのために働いていることを忘れてしまったのです。マルタがその過ちを悟るためには、まず彼女がイエスさまのお話を聞く必要があったのです。イエスさまは私たちが本当に喜んで人生を送ることができる秘訣をいつも教えてくださる方なのです。
聖書の言葉「主はお答えになった。『マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。』」ルカによる福音書10章41-42節