小宮山裕一（綱島教会牧師）

メッセージ： はいりにくい門

　おはようございます。神奈川県横浜市にある綱島教会で牧師をしております。小宮山裕一です。よろしくお願いします。
　入門、という言葉があります。何かを身につけるために先生や師匠から学んだり教えを受けたりすることです。師匠の家の門をくぐるので入門と言われるようになったのでしょう。最近は師匠から学ぶのではなく書物で学ぶこともあるのでいわゆる「入門書」と呼ばれるものを多く目にするようになりました。

　キリスト教信仰もイエス・キリストを師と仰ぐといっても良いかもしれません。そのために、教会という門をくぐっていただく必要があります。教会の門から教会に入ってそれでおしまいではもちろんありません。キリストを信じていただく必要があります。入門したら次は初心者になるというところでしょうか。

　キリストは御自分を信じる道を狭い門だと言われました。そして狭い門から入れ、と言うのです（マタイ7:13参照）。狭い門とはその門を見いだす人が少ないという意味です。広い門は門から中が見えますから、なんとなく安心できます。しかし、狭い門とは門から中をのぞいてもどんな感じなのか、よくわからないこともあるでしょう。しかしどちらの門に本当の幸いがあるのか、それは入ってみなければわかりません。

　キリストを信じようとするとき、漠然とした不安を感じることもあるでしょう。でもだからこそ、狭い門から入りなさいというキリストの言葉に励まされて、狭い門から入るのです。そこから信仰の道が始まります。