ごきげんいかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
きょうの木曜日をキリスト教の暦では「洗足木曜日」と呼びます。最後の晩餐を迎える前に、イエス・キリストが弟子たちの足を一人ずつ洗ったことに由来しています。このことを記したヨハネによる福音書13章はこんな言葉で始まっています。「イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。」
「この世から父のもとへ移るご自分の時」とは、キリストが十字架と復活を通して、もといらした父なる神のもとへとお帰りになる時のことです。ヨハネによる福音書の中では「栄光を受ける時」とも言われています(ヨハネ12:23参照)。けれどもそこに至る道には、十字架の苦しみがあります。
しかもその十字架には、一人の弟子の裏切りが絡んでいます。その弟子の裏切りを前に、弟子たちをこの上なく愛し抜かれたキリストの姿が描かれています。もちろんキリストを裏切ったイスカリオテのユダも含めて、こよなく愛し抜かれました。このキリストの愛のうちにとどまり続けることこそが、救いに与るただ一つの道です。
きょうのみ言葉…「イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。」ヨハネによる福音書13章1節
【リモート賛美動画公開中】
こちらからご覧いただけます
讃美歌138番「ああ主は誰がため」をYouTubeで公開しています。チャンネルの登録もお待ちしています。