おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
「鬼滅の刃」(ジャンプコミックス全23巻・集英社)という漫画をご存じでしょうか。大変人気の作品で、良く知っておられる方も、いろんなところで「鬼滅、鬼滅」という言葉を耳にし、名前だけ知っておられる方もいらっしゃるかもしれません。今週は「鬼滅の刃」に触れながら、聖書のお話をしたいと思います。
「鬼滅の刃」とは、大正時代を舞台に主人公の少年・竈門炭治郎が鬼となってしまった妹・禰豆子を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く物語です。鬼とは、人間から変異して生まれた、人を食する生き物です。ある日炭治郎が町から帰ってくると、家族は鬼に殺されており、唯一生き残った妹・禰豆子も鬼へと変貌しておりました。すべてを失った炭治郎は「鬼殺隊」という部隊に入隊し、鬼と戦うために立ち上がるのです。しかし、炭治郎には別の大切な目的がありました。それは鬼を人間に戻す方法を探すことだったのです。
聖書では、神様は最初の人アダムとエバを良いものとしてお造りになったと語られます(創世記1-2章参照)。しかし人は神様に背き、罪人となってしまった。良い人間が悪い人間へと変わってしまい、自分勝手になり、人を憎むようになり、心にいろんな汚さを持つ罪人になったと言うのです。
神様ならすべてをリセットして、罪人となった人間を滅ぼしてしまうこともできたと思います。しかし、神様はそんな私たち人間を見捨てずに、もう一度、本来の良い姿に造りかえようとご計画されたのです。そのために送られた救い主、それがイエス・キリストなのです。