いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
マタイによる福音書の9章1節からの場面で、イエス様は体が麻痺した人を癒します。その時のイエス様の最初の言葉は「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される」というものでした。「元気を出しなさい」という言葉は、他の場面では「安心しなさい」とも翻訳されています。イエス様はこの人を無理やり励ましているのではなく、「もう大丈夫だ」と言っているのです。その次の言葉にありますが、「あなたの罪は赦される」からです。
この時代には、病気は罪の結果だと考えられていました。しかし、体が麻痺して歩けなくなるような大きな罪がこの人にあったのでしょうか。もし、周りの人たちがこの人のことをそのように見ていたのなら、誰もこの人をイエス様のところに運んで来てくれたりはしなかったはずです。
しかし、この人には大きな罪がありました。罪とは、どんな人にもある、神に背く性質です。そして、その罪を赦すことができるのは神だけです。イエス様は「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」（マタイ9:6）と言い、この人を癒します。
体を癒すことが大事なのではありません。イエス様にとっては体の問題よりも罪の問題の方が重大なのです。体を癒したのは、この人の罪が赦されたことを証明するために過ぎません。その方が私たちにも言ってくださいます。「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される」（マタイ9:2）
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