いかがお過ごしでしょうか。せんげん台教会の川栄智章です。
イスラエルの王ダビデは、長年放置されていた契約の箱を首都エルサレムに運び入れる決心をしました。契約の箱とは何かといいますと、木材で造られた神輿のような箱で、全体が純金で覆われています。箱の上の部分には2体の天使をかたどったケルビムが、羽を伸ばして互いに向かい合っていました。
サムエル記下6章2節には、この契約の箱について「ケルビムの上に座す万軍の主の御名によってその名を呼ばれる神の箱」と説明されています。つまりケルビムの上に神さまが着座される箱であるということで、言い換えれば、神さまの御座ということでしょう。
そして、神さまの御座をエルサレムに迎え入れるということは、それは即ち、真の王である神さまがイスラエルの王として即位されることを意味しました。イスラエルにおいて王となる人物は、周辺諸国の王のように権力者となって民から搾取するのではなく、目に見えない神さまこそイスラエルの真の王であることを認める信仰の人でなければならなかったのです。ダビデはまさにそのような人物でした。
ダビデはこの神の箱に仕えながら、恐れつつエルサレムに運び入れ、礼拝を捧げました。無事に神の箱を迎え入れることができた時、裸同然になって踊りながら感謝と喜びを捧げました。私たちもダビデのように心の王座に神さまをお迎えし、神のご支配に心から感謝を捧げていきましょう。