いかがお過ごしでしょうか。せんげん台教会の川栄智章です。
イエス様は悪魔から誘惑を受けるために、聖霊によって荒れ野に導かれました。そこで40日間の断食をいたします。(マタイ4:1-4参照)
この出来事は旧約聖書において、出エジプトをしたイスラエルの民が、その後モーセに導かれてシナイの荒れ野を40年間さまよった、あの出来事と重なり合うように映ります。イスラエルの民は荒れ野で、奇跡的に天からのマナによって養われたので、飢え死にすることはありませんでした。それにもかかわらず、彼らは神さまに感謝するどころか、日々不平不満をこぼしました。(出エジプト1-19章参照)
イエス様は、荒れ野における40日の断食を終えた時、悪魔によって「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」と誘惑をお受けになりました。そこでイエス様は「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」とお答えになりました。断食を終えたばかりで、たいへん空腹状態にありながら、サタンの誘惑に勝利されたのです。
これは、旧約(時代)のイスラエルが荒れ野において不平不満をこぼしながら不信仰の内を歩んでしまった失敗を、イエス様が代わりに贖われ、勝利してくださったことを意味しています。それだけでなく、イエス様は私たちの人生における全ての失敗、弱さ、罪をも贖ってくださいます。ご自身の十字架を通して、それらを一つ一つ贖われ、回復させて、赦しと解放を与えてくださるのです。