新しい年、いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
イエス様はこの日も、わたしたちのもとにこの放送を通して近寄って来てくださいます。イエス様がよみがえられた後で、最初にイエス様は女性の二人の弟子に現れました。そして彼女たちに「わたしの兄弟たちにガリラヤへ行くように言いなさい。そこでわたしに会うことになる。」(マタイ28:10)と伝えました。
兄弟たちとは、イエス様と行動を共にしてきたペトロたち、弟子たちです。しかしながらこの時、男性の弟子たちはイエス様を見捨てて逃げて隠れていました。自分たちも逮捕されて十字架で磔(はりつけ)にされてしまうと恐れていたからです。そのようにイエス様を見捨てた弟子たちに、イエス様は復活されて「わたしの兄弟たち」と親しく語りかけます。イエス様は「あの逃げた男の弟子どもに伝えなさい。懲らしめてやる」と言われたわけではありません。「わたしの兄弟たち」と親しく呼びかけて再会を約束してくださいました。
弟子たちは恐る恐る、イエス様に言われた山にやって来ました。山の上にイエス様がおられました。弟子たちはひれ伏して、礼拝し、叱られるのではないかと恐れつつ顔を上げました。するとイエス様が近寄って来られます。弟子たちの肩に触れたかも知れません。
近寄って来ることは親愛の動作です。イエス様は弟子たちの罪を赦して新しい歩みへと導かれます。イエス様は、逃げた弟子たち、自分を裏切った弟子たちに近寄って赦し、再会してくださいました。イエス様はわたしたちを見捨てることはありません。振り返るとわたしたちも失敗ばかりです。けれども、イエス様はこの年もわたしたちに近寄って赦しを与えてくださいます。