おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
東アジアには古くから独特の暦が存在します。春夏秋冬をさらに細分して、24の節気から成り立つ「二十四節気」と呼ばれる区分法です。3日後の9月7日は、二十四節気では「白露」と呼ばれます。秋の深まりとともに大気が冷えてきて、野に降り立った露が白く輝く季節です。もっとも、9月7日に朝露に白く輝く草原など見ることはほとんどありません。それでわざわざ「暦の上では」と断りを入れなければなりません。
ところで聖書の世界にも「露」の話が登場します。その一つは「マンナ」と呼ばれる食べ物にまつわる話のなかに登場します。このマンナはエジプトを脱出したイスラエルの民が荒れ野をさまようときに、天から与えられた食べ物として有名です。そのマンナは朝の露とともに与えられたと聖書には記されています。しかも露のように日が昇ると消えてしまうため、朝のうちにしか取ることができません。
のちにイエス・キリストはこのマンナとご自分を対比して、こうおっしゃいました。
きょうの聖書の言葉…「わたしは命のパンである。あなたたちの先祖は荒れ野でマンナを食べたが、死んでしまった。しかし、これは、天から降って来たパンであり、これを食べる者は死なない。」ヨハネによる福音書6章48節〜50節