東北あさのことば 2021年5月29日(土)放送  東北あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

細田眞(福島教会牧師)

細田眞(福島教会牧師)

メッセージ: 神の国が近づいている



 おはようございます。福島教会の細田眞です。
 わたしたちの希望は世の終わりにあります。世の終わりの日に主イエス・キリストは再びおいでになります。わたしたちは主イエスにお会いして、神の国に入るのです。

 それでは世の終わりの日はいつ訪れるのでしょうか。主イエスは世の終わりが訪れることを、いちじくの木にたとえられました(マタイ24:32-35参照)。いちじくの木はパレスチナの人々にとって、馴染み深いものです。いちじくの木は春の初めになると、小枝の先に小さな緑色のこぶができます。そのこぶから芽が出てくるのを見ると、人々は夏の近いことを知ります。間もなく初なりのいちじくが実り、夏が訪れるのです。

 主イエスはそれと同じように、世の終わりのしるしが現れたならば、神の国が近づいていると言われます。世界のあちこちで起こる戦争や、地震などの天変地異、そして天体が揺り動かされるような破局は、世の終わりのしるしです。それらが産みの苦しみとなって、世の終わりがもたらされるのです。

 わたしたちはこうした危機を、どのようにして乗り越えていけばよいのでしょうか。ある思想家は「たとえ世界が崩れ落ちても、わたしがしがみついていられる真理が欲しい」という言葉を残しました。主イエスは「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」(マタイ24:35)と言われました。この主イエスのみ言葉こそが、世の終わりの日に滅び行く天地から、わたしたちを神の国へと救い上げるのです。

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