おはようございます。福島教会の細田眞です。
ザアカイという人がいました。お金持ちで大勢の人を使っていました。傍目には何不自由のない生活をおくっていました。ところがザアカイの心の中には、ポッカリと穴が空いていました。それは、お金によっては埋めることのできない空しさでした。
ある時、ザアカイは町に主イエスがおいでになることを知りました。そう考えると、ザアカイはいても立ってもいられなくなりました。主イエスが町をお通りになる日がやって来ました。ザアカイは主イエスのお姿を一目見ようと、人だかりのする方に向かいましたが、群衆に遮られてしまいました。彼はこれぐらいのことでは諦めませんでした。ザアカイは先回りをして、今度はいちじく桑の木に登りました。高いところから主イエスが下を通り過ぎる様子を見ようと考えたのです。
主イエスが歩いて来られました。そしてザアカイの下においでになると、上を向いてこう言われたのです。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」(ルカ19:5)ザアカイは驚いてしまいました。主イエスにお会いしようとしていた自分のことを、主イエスがご存じだったからです。
神がわたしのことを知っていてくださったことに目が開かれることが、信仰生活の始まりです。神はあなたの人生の途上で、あなたを待ち受けていてくださいます。