今週のゲストは先週に続いて芦田高之先生です。
2020年1月にアフリカガンビアの現地訪問から帰国されました。今日はそのお話。
ガンビアでの医療宣教の使命を与えられて30年。今も人々のために奉仕する川島利子さんの活動に寄り添って体験してこられた芦田先生のホットなお話です。
最初に川島さんに連れて行っていただいたのは小さな島「クンタキンテ島」へ。「ルーツ」の主人公の名前を取った島。悲しいアフリカ奴隷貿易の歴史が刻まれています。
ガンビアは95%がイスラム教徒。
その中で、現地の方々と共に生きている川島さんは、キリスト教徒であっても多くの方々から信頼され認められています。
こんな出来事が起こりました。
夜中、蛇に噛まれた現地の方が助けを求めて来られたというのです。まだアフリカ奥地には祈祷師がいて、祈祷で治らないと訴えて来られた時、川島さんは診察し、急遽自分の車を出し、70キロも離れた病院へ連れて行きます。全ての費用を支払って。良きサマリヤ人を思うような出来事です。
また、井戸を作り喜ばれていますが、動物がくるため衛生上の心配がたくさんあります。そこで今は、井戸のまわりに皆さんからの献金で柵も作っています。
川島さんが建てた「ラーニングセンター」で集会も開いています。
長年の現地への貢献で、バイブルスタディもできるようになり、芦田先生は初めてイスラムの人々に福音を語ることが出来ました。
電気も水道もない現地ですが、センターは、ソーラーシステムで発電した電気があるので、夜も光が灯ります。
芦田先生一行が到着したのは夜遅い時間。ところが50人位の子どもたちが、200メートルも離れた部落から、子どもたちだけで蛇の出る真っ暗な道を駆けつけてきてくれました。帰りも子どもたちだけで帰って行きました。「このガンビアの豊かさ…」をしみじみ味わいました。
今、川島さんは、新たな後継者を祈り求めています。
イエスさまが語られたように「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい」(ルカ10:2)と祈っています。
芦田先生は、「伝道」について新たな気付きをたくさん与えられたとお話くださり、感謝に溢れた現地訪問の様子を熱い思いで伝えてくださいました。