いかがお過ごしでしょうか。野島邦夫です。
教会と聞けば、たいていの人が、屋根の先端に十字架が立っている建物を思いうかべます。皆様のお住まいの町にもあるのではないでしょうか。しかし、少しキリスト教を知っていきますと、建物ではなくそこにあるクリスチャンの集まりが教会だ、と聞かれるでしょう。その通りですが、今回のシリーズでは、教会とは何か、教会で最も大切なものは何か、もう少し掘り下げて考えます。
聖書の中に「教会はキリストの体」という印象に残る言葉があります(エフェソ1:23)。これには「キリストは教会の頭(あたま、かしら)」という含みがあります。この「体」は文字通り肉体的な体ではありませんが、体という言葉でなくてはどうしても言い表せないのでこの言葉を使うのです。
体には様々な多くの部分があり、物質的にそれぞれ結ばれて全体として秩序を保っています。そのように、教会には様々な多くの人が所属していますが、霊的にそれぞれ結ばれていて、全体として秩序を保っています。それは、頭が体全体をコントロールしているように、キリストが教会全体の秩序を支えて力を与えておられるからです。
教会での信徒間の交わりは、直接的ではなく常にキリストを介して間接的です。これを見失いますと教会は、うまくいっているように見えても単なる人間の団体になります。教会では、キリストを見つめましょう。