あさのことば 2020年12月 4日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

中山仰(田無教会牧師)

中山仰(田無教会牧師)

メッセージ: 幼子のような信仰



 おはようございます。田無教会牧師の中山仰です。
 赤ちゃんは可愛いですね。母親の顔を認識した頃から、母親以外の人が抱っこしたら徹底的に泣き出す場面が増えてきます。母親が傍らにいても、側に降ろしたとたん泣いたりします。それも大泣きにです。おんぶや抱っこをしていなくても、どこか一点母親と接していると、それだけで安心してにこにこしています。または安心して眠っています。全面的に母親への信頼をもってつながっています。

 ある人は、信仰面から考えて、まさにそのような状態で私たちは神との関係を持っているのか、と問うています。

 ある時イエスさまに祝福してもらうために、人々が乳飲み子を連れて来た時のことです。弟子たちはこれを見て叱ったのです。その時主イエスは「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。」(ルカ18:16-17)と幼子を招いて祝福されました。神に依存することしかできない絶対的信頼こそ主の喜ばれる条件なのです。

 ではいつごろから親と離れるのでしょうか。子どもは少し大きくなり歩けるようになると、好きに歩き回りますが、それでも母親の見える範囲で安心して遊ぶという状態になります。いつの間にか、成長するにしたがって母親がいなくても構わなくなります。さらに親から遠のきたいという自覚が生じます。初めの状態から離れて行くのは、成長というよりか、信仰的には落ちているのかもしれません。常に主を見上げつつ、進んで行きたいものです。

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