おはようございます。田無教会牧師の中山仰です。
聖書に書かれているクリスマスのお話の中に、東方の博士たちの来訪の場面があります(以下マタイ2:1-18参照)。彼らは、はるばる星を頼りにエルサレムへ約600キロの道のりを導かれました。その星が間違いなくユダヤ人の王の誕生を予告していたからにほかなりません。イエスさまの誕生です。
博士たちはエルサレムに入るとヘロデ王に謁見し、イエスさまの誕生について話します。ヘロデ王は自らの地位を脅かすのでは、と恐れ、虐殺をもくろみます。博士たちはイエスさまの生まれた場所をヘロデに知られないようにと、神のお告げに従い、別の道を通って会わずに帰りました。そこで怒ったヘロデ王は2歳以下の子どもたちを虐殺しました。このことは、イエス様の誕生は歴史の中で起こったという証拠となります。
ユダヤ人の王としてお生まれになったイエスさまは、同時に全世界の王でもあります。ユダヤ人でない博士たちの来訪がそれを裏付けています。イエスさまは真の王としてこの世を歩まれ、時至って十字架で死を遂げられます。それまでは神の御計画の中で守られています。しかし時満ちた時に、ユダヤ人の王として公的に処刑されています。
しかし死から復活することにより、殺された2歳以下の子どもたちのためだけでなく、イエスさまを救い主として信じる者のための王となってくださいました。主イエスを救いの星と認める者に、まことの、もしくは永遠の命が与えられます。