みなさん、こんにちは。東急東横線の線路沿いにある教会、綱島教会の牧師をしております、小宮山裕一です。
もうずいぶんと前になりますが、ちょうど夏の季節、車に乗りながらラジオを聞いていました。怪談話が流れてきたのでなんとなく聞いておりますと、どうやら日本では、幽霊やお化けというものはある人が恨みを持っており、その人に復讐するためにやってくる、というのがおきまりのパターンです。ですからみんなよってたかって「うらめしや」というのでしょう。
聖書をみますと、イエス・キリストがよみがえった。死の力を破って人々の前にあらわれた。そう記されています。イエス・キリストは裁判にかけられたのですが、このお方は何も罪を犯していません。それなのに人々から不当な扱いを受け、十字架で死なれたのです。そして復活をされたのです。
イエスは幽霊ではなく、正真正銘の体をもって復活されたのですが、このお方は復活してまず最初に弟子たちのところにむかわれたのです。自分たちを苦しめた人々のところにいって「うらめしや」とはいいませんでした。ずいぶんと不当な扱いをうけたのにもかかわらず。
この出来事はイエス・キリストというお方をよくあらわすエピソードだと思います。キリストは人々の恨みや様々なネガティブな思いを断ち切るために、よみがえられたのです。それは、このお方を信じる私たちが、過去の様々なしがらみから解放されて神と共に生きるためです。そのために、キリストはよみがえられたのです。