おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
人から散々ひどいことを言われて悔しい思いをしたことがある人は、案外多いと思います。旧約聖書の詩編を読んでいると、そんな苦しみにあえぐ人たちの言葉がたくさん記されています。
例えば詩編第3編には、こんなひどい言葉を浴びせられた人が登場します。「彼に神の救いなどあるものか」(詩編3:3)一人や二人からではなく、多くの人が自分についてそう語っている、というのです。そんな言葉を耳にしたら、心穏やかでいられるはずもありません。こんなひどいことを言われたら、夜も眠れなくなってしまうことでしょう。
この詩編の作者はどうやってその苦しみを乗り越えたのでしょう。それは、ただひたすらに神に訴え続けることでした。人が自分に投げつけたひどい言葉に対して言い返すのではありません。ひたすら神に救いを求めました。他人の言葉に動揺してしまうのではなく、それでも神の正義と慈しみを信じて、祈り続けました。
苦しみの中で祈り続けることができるほど強靭な心は自分にはない、と思うかもしれません。誰だって心くじけてしまうときがあります。しかし、そう思うわたしたちを聖書の神が支えてくださいます。
きょうの聖書の言葉…「身を横たえて眠り、わたしはまた、目覚めます。主が支えていてくださいます。」詩編3編6節