おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
秋といえば、実りの季節です。店先に並ぶ果物などを見ていると、実りの秋を感じます。
さて、旧約聖書の詩編の中に、幸いな人をたとえてこう言われています。「その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び、葉もしおれることがない。」乾燥地帯が多い聖書の舞台では、季節が巡るごとに豊かな実を結ぶ木は、どれほどありがたがられたことでしょう。
人の人生も豊かな実を結ぶことができたら、これほど幸いなことはありません。それは、知名度の高い功績をあげるということではありません。そんな功績をあげることができる人は、ほんの一握りの人たちです。むしろ、成熟した人となることこそ、目指す実りでしょう。日本のことわざにも「実るほど頭の垂れる稲穂かな」という言葉があります。成熟した人ほど謙遜だ、というたとえです。
先ほど引用した詩編の中では、聖書の神の掟を大切にする人こそ、豊かな実りを結ぶ秘訣だと教えています。自分の力を過信せず、へりくだって神を畏れ敬う人ほど、豊かな人生を歩むことができるのです。
きょうの聖書の言葉…「その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び、葉もしおれることがない。」詩編1編3節