いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
「宗教は危ない。」と決めつけている人が多くいるように感じます。その場合の「危なさ」は何となくぼんやりとしたもの、例えば自分の心をよこしまな目的のために支配されてしまうかもしれない恐れ、といったものではないでしょうか。
マインドコントロールという言葉があります。ある考え方を刷り込まれ、洗脳されて、普通とは全く違った世界観を持つようになるということです。多くの場合には、それに何らかのハラスメントが伴っています。実際にそのような被害は、いわゆる新興宗教に限らず、伝統的な宗教団体であったはずの所においてもしばしば報告されることがあります。ですから、やっぱり宗教にはかかわりたくない、と感じる方が多いのは当然かもしれません。
しかし私自身は、自分が宗教をやっている、という意識はあまりありません。もちろん、一般的に牧師は宗教家とみなされることを知っています。牧師は、言葉で一つの世界観を伝えることを仕事にしています。まさに世間とは違った世界観を広めようとしています。
では、それはいわゆる宗教的洗脳でしょうか。私は、自分の信じている言葉を語っています。その言葉は、押し付けではないはずです。その言葉は、聞いてくださった方の中で新しく信仰を生み出します。宗教とは、そのような信仰の外側の、見える姿です。