いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
「あなたは何のために働いていますか?」と尋ねられたらどうでしょうか。いろいろな答えができます。しかし多くの場合「食べるため」「生活のため」と言われるのではないでしょうか。たしかに現実は厳しく、糧を得るために我慢できないこともぐっと飲みこんで、砂をかむような思いで職場に向かう、ということもあるかもしれません。私たちの人生には労苦があります。そして、それはいつの時代にも変わらないようです。
旧約聖書の箴言に、このような言葉があります。「貧しい人の一生は災いが多い」(箴言15:15)。まったくその通りだ、と思われた方もいるかもしれません。しかしこの言葉はこれで終わっていません。
「貧しい人の一生は災いが多いが」。「が」と言います。災いだけではない、というのです。「心が朗らかなら、常に宴会に等しい。」(箴言15:15)災いという現実は変わらないのです。災いに続く、災いかもしれないのです。しかしそのような中で、あなたの心を朗らかにするものがある、あるいは、あなたの心はなお朗らかでいることができる、そのように歩く道がある、というのがこの箴言の教えです。
たとえどれほど道がふさがれているように見えたとしても、あなたを応援している神がある。その神と一緒であるなら、心は祝いのときの晴れやかさを失うことがない。それは、多くの金を握っていつ失うか、と震えているよりもはるかに素晴らしい、というのです。