浅野正紀（江古田教会牧師）

メッセージ： 御心が行われますように

　いかがお過ごしでいらっしゃいますか。江古田教会の浅野正紀です。
　今週は、イエスが弟子たちに教えた「主の祈り」の言葉に聞いています。「主の祈り」は、私たちの祈りの最高の模範です。「主の祈り」を学ぶことで、私たちの祈りが豊かになります。

　「主の祈り」の第3の願いは、「御心が行われますように、天におけるように地の上にも」です。この願いは、神の意志がこの世界に実現することを求めています。ところで、祈りの目的は、私たちの願いを実現させることではありません。祈りの目的は、神が望んでいることがこの世界で実現していくことです。ですから第3の願いは、まさに祈りの目的そのものです。

　イエスも十字架にかけられる前の夜、こう祈りました。マタイによる福音書26章39節です。「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願いどおりではなく、御心のままに。」

　イエスは、自分の思いを実現させるために、神の力を借りようとして祈っているのではありません。イエスは、神の思いに自分の思いを合わせようとしています。御子イエスは、この世界で神の意志を完全にあらわしてくださいました。

　私たちは、祈りに生きることで、自分の思いを優先させるのではなく、常に神の思いを第一にするようになります。御子イエスを見上げながら、神の御心を行うことを第一としたいと思います。