尾崎純（光が丘キリスト教会牧師）

メッセージ： 理解してくださる方

　いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
　マタイによる福音書の8章14節からの場面で、イエス様は弟子のペトロのしゅうとめが寝込んでいたのを目に留めて、しゅうとめを癒しました。そして、その日の夕方には、連れて来られた多くの病人を癒しました。

　そして8章17節には、イエス様の癒しは、旧約聖書のイザヤ書の言葉の実現であると記されています。「彼はわたしたちの患いを負い、わたしたちの病を担った。」
　これは、イエス様が私たちの代わりに病気になったということではないでしょう。相手の苦しみを理解したからこそ、癒してくださったということです。

　私たちの苦しみは、理解されることは多くありません。人間は結局、自分で経験したことしか理解できないのでしょう。もし、熱が出て苦しんだことが一度もない人がいたとしたら、その人には、熱の苦しみは理解できないはずです。けれどもイエス様は、私たちの苦しみを理解してくださる方です。
　これはとても感謝なことです。私たちは、自分の喜びが理解されなくても平気です。しかし、苦しみが理解されないと悲しいものです。そして、苦しみは理解されないことが多いのが現実です。そもそも、苦しみの話を聞くのを嫌がる人が多いのです。

　私たちが本当に理解してもらいたいのは、私たちの苦しみです。イエス様はそれを、理解してくださるのです。今、苦しみの中にある方は、どうぞ祈ってください。イエス様は聞いてくださいます。