あさのことば 2020年8月17日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

尾崎純(光が丘キリスト教会牧師)

尾崎純(光が丘キリスト教会牧師)

メッセージ: できることをする



 いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
 マタイによる福音書の8章14節からの場面で、イエス様は弟子のペトロのしゅうとめが寝込んでいたのを目に留めて、しゅうとめを癒しました。そうすると、夕方になる頃には、町の人々が悪霊に取りつかれた人を大勢連れて来ました。この時代には、病気は悪霊の働きだと考えられていました。つまり、病気の人がたくさん連れて来られたのです。
 しかし「連れて来た」というのはどういうことでしょうか。自分では歩けないくらいに病気が重い人たちだったのかもしれません。あるいは、自分では行こうとしない人たちだったのかもしれません。

 ペトロの場合は、ペトロ自身にはイエス様に対する信仰がありました。しかし、ペトロのしゅうとめに信仰があったかどうかは分かりません。それでも癒されたのです。この場合も、連れて来た人々には信仰があると言えます。しかし、連れて来られた人たちに信仰があったかどうかは分かりません。それでも癒されるのです。

 だとしたら、私たちにもできることがあります。苦しんでいる人を、イエス様のところに連れて行くことです。私たちにできることは限られています。しかし、何もできないわけではありません。ペトロも、病気の人を連れてきた人々も、できることをやっただけです。できることだけをやったところで、病人が皆、癒された、と聖書に記されています。

Copyright (C) 2020 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.