あさのことば 2020年7月24日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: 危険に向かうイエス様



 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 災害が続く時に、しばしば耳にする言葉が「想定外であった」というものでした。東日本大震災は、わたしたちの世代が経験してこなかった大災害でした。昨年の台風19号も、想定外の被害がありました。また新型コロナウイルスの感染拡大も、わたしたちには予想できませんでした。

 わたしたちは命の危険が分かっていれば、危険を回避するために備えます。イエス様はご自分の最後が分かっていました。(マタイ26-27章参照)既に3回に渡って弟子たちに予告しておられます。それは十字架につけられるために引き渡されるということです。それは十字架で処刑されることを意味していました。

 わたしたちが危険を回避するのは自分の命を守るためです。イエス様は、危険を承知で向かって行かれます。わたしたちの社会にも危険な任務につかざるを得ない方々もあります。また、死を覚悟する犠牲を若者に強いた戦争の時代もありました。イエス様は、誰かに強いられたわけではなく、生活のためでもなく、自分の名誉のためでもなく、イエス様に敵対し、イエス様を侮辱し、否定する者たちのために自ら知りつつ危険に向かわれます。それは自発的な愛の行為であり、理解しがたい犠牲でした。

 どうしてそこまでして、自分を無にして危険に向かって行かれるのでしょうか。そのために父なる神に祈り、他に方法がないかどうかとさえ祈られました。けれども、イエス様は父なる神様の思いを優先され、十字架に向かわれます。それはわたしたちを罪と滅びから救うためです。それ以外にわたしたちと神様との和解の道はありません。イエス様が自らを犠牲にしてくださって、わたしたちを命へと招いてくださるのです。

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