いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
あるとき、イエス様を試そうとして一人の律法の学者が質問しました。「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」イエス様は「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。」と答えました。「第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』」と答えました。(以上マタイ22:35-40より)この二つが共に最も重要です。神様を愛することと人を愛することです。
誰でも自分が第一です。自分ファーストで生きています。けれども、それはイエス様の教えとは異なります。イエス様は、神様ファーストと隣人ファースト、と語りました。そのような生きかたを完全に行うことができる人は一人もいません。確かに、わたしたちは家族や友人を大切にします。
けれども、折り合いの悪い相手もいないわけではありません。仲の良い方とは会うことも楽しみですが、気の合わない方とは共にいたくありません。それがわたしたちの現実です。まして、神様を愛することと言われても、キリスト教徒でなければその教えがわかりません。
御利益を求めてあちこちお参りをし、毎日お金が貯まるようにお金を愛している方々もいるかも知れません。それは自分ファーストの思いから生じます。イエス様の教えから考えると、自分ファーストこそが罪の姿です。それではわたしたちは幸せになれません。ですからイエス様が、わたしたちの代わりにこの掟を完全に果たしてくださいました。イエス様が神様を愛し、わたしたちを愛してくださいました。イエス様を信ずると、わたしたちも自分ファーストではなく、神様と隣人ファーストの生きかたへと導かれていきます。